Case Study
事例・実績詳細
無電解ニッケルめっき厚膜・部分マスキングへの対応
課題内容
精密部品の製造を行うメーカー様より、無電解ニッケルめっきに関するご相談をいただきました。
ご要望は、製品の一部分にのみ厚膜(30μm以上)の無電解ニッケルめっきを施したいというものです。めっきを施さない箇所へのマスキング対応、および処理後の寸法保証が必要条件となっており、精度と品質の両立が求められる案件でした。
複雑形状 × めっきが難しい材質について
無電解めっきは複雑形状でも均一な膜厚を得やすい特長がありますが、材質によっては活性化処理が難しく、密着性や仕上がりに差が出ることがあります。特に穴の内部や厚膜仕様では、析出の均一性や後加工精度に注意が必要です。
マスキングについて
部分めっきを行う場合、マスキング処理の精度が仕上がりを左右します。ピンや入れ子の指定範囲めっきでは、専用治具や耐薬品テープを用いて不要部分を確実に保護することが重要です。マスキングのズレや隙間は仕上がり不良につながるため、設計段階からの考慮が必要です。
無電解ニッケルめっきの膜厚について
一般的な装飾や防錆用途では5〜20μm程度が多いですが、本件のような30μm以上の厚膜仕様では析出応力による割れや変形のリスクが高まります。そのため、処理工程の管理、熱処理との組み合わせ、寸法補正を含む精度管理が不可欠となります。
提案内容
膜厚について
セルバでは30μmはもちろん、50μmの無電解ニッケルめっきについても実績があり、独自のノウハウを蓄積しています。50μm厚膜めっきは金型の一部分のみを補修・強化したいといったニーズで特に需要があります。
一方、100μm・200μmといった超厚膜仕様については、専用薬品が必要となるため現時点では対応が難しい領域です。ご相談の際はまず膜厚の要件をお知らせください。
金型部品等へのマスキングについて
マスキング処理には大きく2種類あります。ひとつは治具やテープを用いて特定箇所を保護する部分マスキング、もうひとつはフープめっきのように連続的・大量に部分めっきを行う方式です。後者は専用設備が必要なため、セルバでは対応しておりませんが、今回のご相談のように、金型や製品の一部分にのみ厚膜めっきを施したいという要件であれば、部分マスキングによる対応が可能です。
導入した技術・処理
・マスキング(手作業ライン)
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