Case Study
事例・実績詳細
他社で色むらが発生したカトラリーへの黒染め
課題内容
カトラリー(スプーン・フォーク・ナイフ)の製造を行うメーカー様より、黒染め処理に関するご相談をいただきました。
スプーン・フォークはSUS430、ナイフはSUS420で製作されており、黒染めを施したところ、黒く仕上がる場合とグレー調(淡い黒)になる場合が混在して発生。3社の処理業者に依頼しても同様の現象が繰り返されており、原因の特定ができずにお困りでした。
SUSと黒染め処理の関係について
ステンレス(SUS)は表面に強固な不動態皮膜を形成する素材であるため、黒染めをはじめとするめっき処理が密着しにくいという特性があります。
特にクロム含有量が高いステンレスは酸化皮膜が安定しているため、処理薬品が十分に作用しないことがあります。そのため前処理(酸洗い・活性化処理)の精度が、仕上がりの品質を大きく左右します。
SUS4○○系に黒染めをする難しさについて
SUS420やSUS430などの400番台ステンレスは、クロム含有量や炭素量の違いによって組織や硬さが異なります。そのため同じ処理条件でも黒染めの反応にばらつきが生じやすく、均一な黒色を得ることが難しい素材です。
特に刃物用途に使われるSUS420は硬度が高く、酸化皮膜の生成にムラが出やすいため、処理後に黒ではなく淡いグレー調に仕上がるケースが多く見られます。今回のように複数社で同じ現象が起きている場合、処理業者の技術力の問題ではなく、素材そのものの特性に起因している可能性が高いといえます。
提案内容
SUSへの黒染めノウハウ
ステンレスといっても、SUS303・304・316といったオーステナイト系から、SUS420・430・416などのマルテンサイト系・フェライト系まで、種類によって素材特性は大きく異なります。
そのため黒染めの処理方法も素材ごとに異なり、一律の条件では均一な黒色を得ることはできません。 黒染めをするための薬品にも多くの種類があり、セルバでもさまざまな薬液を試してまいりましたが、使用する薬品の選択だけでは色ムラや染まりにくさの根本的な解決にはならないことを確認しています。
しかし、セルバでは長年の試行錯誤から生み出した独自のノウハウと処理技術により、上記のSUS各種について均一できれいな黒染めを実現しました。SUSの黒染めでお困りの際はまずご相談ください。
導入した技術・処理
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